会社が大きくなれば、経営企画室を設けて、そこで、予算や中期経営計画策定など、経営戦略に関わる業務を行うが、そこまでの規模の大きくない会社は、総務などの他の部門や役員、もしくは、社長が自ら、それらの業務を行うことになる。
経営企画室は、企業のブレーンであり、計画的な経営を行うための、舵取りの役割を果たす。そのような人材は、会計にとっては不可欠である。小規模な会社では、社長がすべてそれを担うことになるが、社長の仕事はそれだけでなく、他の様々な業務をこなしながら、経営計画策定などを行うことは困難である。
従って、そのような人材を、会社の中から育成していくことが必要であるが、急成長しており、育成している余裕がなければ、外部からそのような人材を調達することになる。
経営企画に求められる能力は、企画力だけでなく、数字を理解し活用する能力や、戦略的な思考も必要となる。会社の中でできるだけ、早期の段階で、そのような人材を育成していかなければならない。
計画のない経営は、行き当たりばったりの経営であり、いつどこに転ぶかわからない危機が隣り合わせとなる。そのような経営から、早期に脱し、意思と方向性を定め、自律性のある、経営を行なうためには、社長がまず、そのような環境を整えていかなければならない。
そのような環境が整備されていく過程で、会社はさらに成長を遂げていくことができる。