いい経営者とは

会社のスタートは、経営者です。創業者のアイディアが、いい商品・サービスを世に出し、人を集め、利益を生みます。

もちろん、創業間もないベンチャー企業と、社歴の長い大企業とでは、異なる面も多くあります。しかし、ベンチャー企業だけでなく、100年以上続いているような会社であっても、経営者は、会社のリーダーであり、自社だけでなく、その産業を引っ張り、国家をも引っ張っていくべき人です。名経営者と称賛される方々が、正にそうです。

戦国時代においては、総大将の首をとることが、戦に勝つことでした。それほど、トップの存在は、大きいということです。従って、当然、大きな会社であれば、それなりの人が、経営者のポストにいるはずです。ところが、そうではない場合もあり、経営者の不祥事が、マスコミで話題にあがることもあります。

では、いい経営者は、どのようにして、創られるのでしょうか?

経営者にも、カリスマ創業者、先祖代々続いている同族経営者、サラリーマン経営者など、タイプはさまざまで、境遇や持っている能力も異なりますが、経営者が背負っているものの大きさは、従業員が理解できるものではありません。

それ故、慢心、過信に陥るリスクがあります。

いい経営者とは、常に成長し続ける人、正しいことを行おうとし続ける人です。これは、善きリーダーであることと通じます。

これから、企業に就職しようとする学生や、アナリスト、監査法人なども、もっと、経営者の評価を重視すべきです。

財務分析は最後でいいので、経営者がどのような人物なのか、どのような哲学をもっているのか、会社は、どのように経営者を選んでいるのかなどを、まずは、よく調べる必要があります。

経営者が、会社の命運を大きく左右します。たとえ、今、最強の商品、最強の人材を持っていても、トップが腐っていたら、その組織は、もう腐っています。

いい会社を創るには、いい経営者が、必要不可欠なのです。

次回は、「いい商品・サービス」についてです。