世の中には、本当の勝ち組企業は存在しますが、その数はほんのわずかです。
勝ち組企業とは、いい会社であり、世の中から本当に必要とされ、その会社に関わる全てのステークホルダーを幸せにし、いい商品・サービスを出し続け、価格主導力があり、利益率が高い会社です。
一方、その他大多数の会社は、都合のいい会社であり、仮になくなっても、他の都合のいい会社にとって代わられる会社です。
どの会社も、都合のいい会社ではなく、本当のいい会社になりたいと願っているはずです。
業界の常識にとらわれない
勝ち組企業の特徴として、業界の常識にとらわれないことがあります。
その業界に長くいると、業界の知識は豊富になりますが、一方、業界の慣行にとらわれ過ぎ、画期的な、商品・サービスや、新たなビジネスモデルを生み出すことが難しくなります。
そのためには、一旦、ゼロベースで考えてみて、それがどうしたらできるか、頭を使ってみることです。
例えば、この業界では、これ以上の利益率は望めないと思い込んでしまうと、なかなかこれを打開するアイデアは生まれないものです。
社長の目と、新人の目
業界の常識にとらわれないためには、業界通である社長の目で見ること以外に、全く素人の目で自分のビジネスを見てみることです。
それは、新入社員であったり、一般消費者の目であったりします。そのことにより、ゼロベースでの発想が生まれてきます。
特に、社歴が古く、規模が大きくなり、官僚的になってしまっている組織では、なかなかそのようなことが行われず、結果的に、業績の低迷から抜け出せないという悪循環に陥っているケースも多々あります。
革新が、収益性を高める
業界の常識を破り、画期的なビジネスモデルを打ち出すことで、価格決定力を持ち、高い収益性を維持することができるようになります。
日本の企業は、生産性が低い、収益性が低いというのは、業界に常識から外れた発想が、なかなか取り入れられず、どこかで横並びを良しとする風潮が、原因の一つと考えています。
ビジネスというのは、本当は、なんでもありの世界です。より多くの人がその会社によって、幸せになればいいのです。
日本からもっと、いい会社が増えていくことで、それは達成できるのです。