「成功はゴミ箱の中に」という本は、マクドナルドを1代で、世界的なチェーンとしたアメリカ人レイ・クロックの自伝です。
ユニクロの柳井さん、ソフトバンクの孫さんも、レイ・クロックに大きな影響を受けたそうです。
私が、一番、すごいと思ったのは、一目で、マクドナルド兄弟のビジネスの将来性を見抜いた点です。
普段から、アンテナを張り、感性を研ぎ澄ましていなければ、このようなチャンスを摑むことはできないでしょう。
もちろん、これらは、今までのビジネス経験で磨きあげられてきたのでしょうが、それだけではなく、夢を追い続ける姿勢がチャンスを引き寄せたのだと思います。
そのような才能(レイ・クロックは認めないでしょうが)は、学校教育では身につくものではありません。
日経新聞に掲載されている「私の履歴書」で、以前、ニトリの会長の似鳥昭雄氏が連載され、「面白すぎる」と、話題になりましたが、レイ・クロックと同様、学校秀才ではなかったことは、共通しています。
既存のルールに物事を当てはめて考えるという能力は、学校秀才が得意とするところで、官僚や、弁護士などは、その典型と言えます。
しかし、ゼロから1を創り出す能力は、学校教育とは無関係であり、成功する起業家は、その能力を持っています。
ただ、職業は何であれ、自分の向いた仕事で、夢を持ち、成功すればいいのだと思います。
吉田松陰の言葉のように、「夢なき者に成功なし」です。