ニーズとウォンツ

ニーズとウォンツは、マーケティングを少しでも勉強された方であれば、よくご存知でしょうし、勉強したことのない方でも、聞いたことはある言葉だと思います。

ニーズは、必要があるから、商品やサービスを買うことであり、ウォンツは、このサービスや商品を欲しいという動機から、商品やサービスを買うことです。

欲求としては、ニーズより、ウォンツの方が強くなり、ニーズを満たす商品・サービスは、商品・サービスの魅力より、価格の低さが求められる条件であり、ウォンツを満たすためには、商品・サービスの魅力が条件となります。

当然、ウォンツを満たす、商品・サービスを創る方が望ましいのですが、そのためには、それだけの魅力のある商品・サービスを創り出す必要があり、企業は、日夜、努力している訳です。

では、どうしたらウォンツを満たす、商品・サービスを創り出すことができるでしょうか?技術的に優れている、高い専門性がある、だけでは、ウオンツは満たされません。技術だけでなく、デザインの力も重要ですし、どのようにプロモーションするかによっても、大きく違います。

それらへの挑戦が困難なため、資金や人材不足の中小企業や、大企業であっても、成熟産業においては、ニーズを満たすのみに専心しているのが、実態ではないでしょうか。

それを打開していくためには、斬新なアイデアが必要となります。では、どうすればアイデアが生まれるのかということなりますが、まずは、アイデアを生み出すことを良しとする環境作りが必要です。人材に多様性が必要というのは、このような理由があるからです。自社に人材がいなければ、異業種との交流からも学ぶことはできます。今までに持たなかった視点を取り入れることで、斬新なアイデアは生まれてきます。

我々、一人一人は、商品・サービズの供給者である一方、消費者でもあるので、消費者である自分は、どのような商品・サービスが欲しいだろうかという、視点には立つことができるはずです。

経営者がそのような意識を強く持つことで、企業は少しずつでも、変わっていくことができるのです。