ビジネスは、よく戦争に例えられます。昔は、槍や刀で戦争していたのが、現代では、ビジネス・経済の戦争になったと。
経営でも、肝である、経営戦略(strategy)は、戦争用語ですし、他にも、一点突破、人海戦術など、経営においても、戦争用語が色々用いられています。
戦争は、時に人の人格を破壊しますが、ビジネスにおいても、人格が破壊されてしまった人を、今まで、数多く見てきました。もちろん、戦争においても、すべての人の人格が破壊される訳ではなく、多くは人としての正しいあり方に悩みながら、日々を過ごしているのだと思います。
敵に塩を送るという上杉謙信の美談を、日本人なら、多分どこかで聞いているでしょう。戦争は、もちろん、勝たなければなりませんが、人として、フェアな精神は忘れてはいけないということを、教えられます。
ビジネスも、もちろん勝たなければいけませんが、手段において、卑劣であれば、いずれは、自らの首を絞めることになります。
ブラック企業という言葉が、定着していますが、このような企業が、末長く繁栄することは難しいでしょう。
企業の社会的責任(CSR)とか、最近は、マイケル・ポーターのCSV(Creating Shared Value)が、よく取り上げられていますが、根本的には、企業人であっても、人としての道を踏み外すな、ということに集約されます。
これは、経営者だけでなく、従業員、投資家など、企業のすべてのステーク・ホルダーが、心して行動すべきことです。
ビジネスは、フェアに、もっと楽しむべきではないでしょうか。