日本経済の再興について

日本経済の再興について、コーポレート・ガバナンスの充実など、さまざま施策が図られています。

しかし、個人的には、どれもピンときません。もちろん、定石どおりの戦略だとは思いますが、政府が主導しているのが、胡散臭いと感じてしまいます。

成長戦略は、民間主導で、行っていくべきもので、そのためには、アイデアや、チャレンジや、意思決定の早さが必要です。これらは、すべて、政府には欠けているものです。

シリコンバレーが日本になければ、これから創っていけばいいですし、すでに、京都のように、高付加価値の企業が揃っている地区はあります。

ただ、日本経済の再興のためには、スケールの大きいビジネスを行う新しい企業が、増えていく必要があります。いつまでも、トヨタ1強であってはいけません。

トヨタは、自動車をつくって、売っている企業にすぎません。トヨタは、それを世界中のどの企業より、真摯に取り組み、今の地位を築きました。

自動車以外の分野で、トヨタを凌ぐ会社が出てきても、おかしくないはずです。

世界を市場として、世界中のユーザーの心を掴む、商品・サービスを出し続けていくことでしか、日本経済の再興はありません。