日本の資本主義はどこへ進むのか?

失われた20年とか30年という言葉も耳にすると日本の資本主義は、行き詰まった感があります。

一方でアメリカは世界一の経済大国の地位を維持しています。

日本の資本主義とは

そもそも日本の資本主義は西欧からの輸入であり、自国で培ったものではありません。マックスウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」にあるような宗教的な基盤は、日本にはありません。

明治維新以後、西欧に追いつけ、追い越せで発展を遂げたものであり、戦後の日本は経済大国となり、資本主義で最も成功した国の一つとなりました。

しかし、その日本の資本主義が、バブル崩壊、リーマンショック、デフレなど数々の壁にぶち当たり、先が見えなくなってきています。

アメリカ型を目指すべきか

一方、アメリカには、イノベーションを生み出す力があります。アマゾン、グーグルなどはその典型です。

日本がアメリカのように、イノベーションによる起業家の台頭で、再び再興することも可能性としてはありますが、アメリカのような多様性を受け入れる風土にない日本が、イノベーションでアメリカに匹敵するようになるのは、なかなか難しいのが現状です。

日本独自の資本主義を創造する

従って、日本はアメリカでもないヨーロッパでもない資本主義を創っていかなければなりません。もちろん、イノベーションによる起業家の台頭は必要ですが、それをバックアップする大企業や官僚たちの力も大切です。

もともと団結力の強い国民性なので、個の力が一つの目的に向かって、集結すれば、もの凄い力を発揮するのが我々日本人です。そのためには、それを引っ張るリーダーも必要でしょう。それにより、日本独自の資本主義を創りあげていくことができれば、日本が再び成長軌道に乗っていくことは不可能ではないでしょう。