日本においては、デフレ脱却が、行き詰まっており、金融政策も、もう限界が見えてきました。その解決のためには、やはり、成長戦略が鍵を握っています。しかし、一億総活躍、働き方改革、人づくり革命など、様々なキャッチ・フレーズを設けているものの、まだ、なかなか結果が伴っていない状況ではないでしょうか?
成長戦略の肝は?
企業の改革も、同様ですが、あれこれと色々なことをやっても、全て中途半端で終わってしまいます。そのため、コアとなる、これに集中するということを、第1優先で、やらなければいけません。
では、日本の成長戦略の最大の肝は何か?というと、それは、起業を促進することです。もちろん、こちらも、重点政策として、様々な取り組みはなされていますが、起業については、他のアメリカのような起業先進国との差は、あまりにも、開き過ぎていて、この差は縮まるどころか、どんどん離されていく一方です。
一億総起業家社会を!
今の日本は、一億総サラリーマン社会と呼べるほど、組織に属して、そこから給料をもらうという働き方が主流となっています。起業し、自ら仕事をとって、そこから収入を得るということは、サラリーマンの考え方から、180度転換することが必要になります。
これは、簡単なことではありません。もちろん、誰もが起業に向いている訳ではなく、誰もが起業を目指す必要もありません。しかし、起業という選択肢が、当たり前のものとして、誰もが選択できる社会にならなければ、起業家は増えません。
この取り組みは、強い危機感と、強力なリーダーシップを持って、なし得ることです。明治維新や、第2次世界対戦後に匹敵するくらいの、大きな改革が必要なのです。
その先に見えるもの
起業家が増加すれば、新しいアイデアを使った産業が、どんどん増えていくことになり、それが、信じられない程の富を生みます。アメリカのアマゾンや、グーグル、フェイスブックを見れば、明らかです。
もちろん、それにより、株式市場も活性化し、小手先の円安誘導などしなくても、株価は上がっていき、米国に左右されない日本の株式市場が形成されます。
当然、それは、国民一人一人の富の増加へと、跳ね返ってくるのです。
それを成し遂げるためには
それを成し遂げるには、強いリーダーが必要です。それは、首相である必要もありませんし、一人だけである必要も、高い地位や知識人である必要もありません。明治維新や、戦後復興時のリーダーを思い浮かべて、彼らは、どんな人物たちであったか、ということです。
そのようなリーダー達の出現によって、日本は復活が実現可能となるのです。